超音波洗浄機を周波数でお選びならMr Sonic Cleanerにお任せ

製品に関するよくあるご質問


超音波洗浄機に関するよくあるご質問一覧となります
超音波洗浄機につきまして、もっと詳しい情報は超音波Q&Aよりご覧下さい

【周波数・音・機能について】
Q1. 周波数(kHz)が違うと、何が変わりますか?
A1. 超音波洗浄では、周波数の違いによってキャビテーション(気泡)の大きさや衝撃の強さが変わり、洗浄対象への適性が大きく異なります。
低周波ほど洗浄力は強くなりますが物理的な影響も大きく、高周波になるほど気泡は細かくなり、繊細な洗浄に向きます。

周波数ごとの特徴と洗浄アイテム例

■ 28kHz
キャビテーションが大きく非常に強力。油汚れ・粗洗浄に向きます(運転音は大きめ)。
<洗浄アイテム例>
・鉄・鋳物・ステンレスなどの大型金属部品
・エンジン部品(シリンダーヘッド、ブロック、EGR部品など)
・金型、治具、工具類

■ 40kHz
最も汎用性が高く、洗浄力と安全性のバランスが良い周波数です。
<洗浄アイテム例>
・一般機械部品、加工部品
・アルミ部品(注意しながら使用)
・ベアリング、シャフト、バルブ部品

■ 68〜80kHz
気泡が細かく、微細な隙間や複雑形状の洗浄に有効(汚れが重いと洗浄力不足の場合あり)。
<洗浄アイテム例>
・精密加工部品、小型ギア
・アルミ・真鍮部品(表面ダメージを抑えたい場合)
・樹脂成形品、3Dプリント部品

■ 120kHz前後
さらに繊細な洗浄向け。洗浄条件(洗剤・温度・時間)の最適化が重要です。
<洗浄アイテム例>
・光学レンズ、プリズム
・半導体関連部品、電子部品

■ 200kHz
超精密用途向け。表面への負荷低減を重視する場面で選ばれます。
<洗浄アイテム例>
・シリコンウェハ
・HDD部品、超精密光学部品

Q2. 28kHzと40kHzではどのような違いがありますか?(洗浄力・音の違い)
A2. 28kHzはキャビテーションが大きく、洗浄力が強い反面、運転音も比較的大きくなります。金属部品や油汚れの粗洗浄に向いています。
40kHzは汎用性が高く、一般工業部品から精密部品まで幅広くご使用いただけます。28kHzに比べると音もやや穏やかです。
繊細な部品や細かな隙間の洗浄には、さらに高い周波数(68kHz以上)も有効です。

Q3. 洗浄中の運転音はどのくらいですか?(dBの目安)
A3. 機種や設置環境にもよりますが、小〜中型機でおよそ60〜80dB程度が目安となります。
一般的には、家庭用掃除機〜交通量の多い道路脇程度の音量とお考えください。
低周波(28kHz)の方が振動音が大きくなりやすいため、防振マットを敷くなどの対策をおすすめいたします。

Q4. スイープ機能とは何ですか?
A4. スイープ機能とは、超音波の周波数をわずかに揺らしながら発振することで、タンク内の音圧分布を均一化し、洗浄ムラを軽減する機能です。
精密部品や複雑形状の部品の洗浄において、より安定した洗浄効果が期待できます。

Q5. デュアル周波数モデルはどんな場面で有効ですか?
A5. デュアル周波数モデルは、低周波での粗洗浄と、高周波での仕上げ洗浄を1台で切り替えて行いたい場合に有効です。
ダメージを抑えつつ、効率よく洗浄したい現場や、複数種類の部品を1台で洗浄したい場合に特におすすめです。

【使用方法・洗浄効果について】
Q6. 超音波洗浄で部品が傷むことはありますか?
A6. はい、材質や表面処理によっては、微小なダメージや変色が生じる場合がございます。
特にアルミ・真鍮などの軟質金属、アルマイト処理品、メッキ品、塗装品、薄板・薄肉部品などは超音波の影響を受けやすい傾向がございます。
洗浄力の強い28kHzではなく、繊細な部品には40kHz以上の周波数をおすすめしております。
ご不安な場合は、事前に対象部品の情報をお知らせいただければ、適切な条件をご提案いたします。

Q7. 推奨の水深(液位)はどれくらいですか?
A7. タンク深さの2/3〜8割程度の液位でご使用いただくと、最も効率よく洗浄が行えます。
水位が低すぎると洗浄力が低下したり、振動子やヒーターに負荷がかかる原因となりますので、必ず規定の水位範囲内でご使用ください。

Q8. 深いタンクの場合、上部と下部で洗浄力に差はありますか?
A8. はい、超音波エネルギーは水深が深くなるほど減衰するため、一般的にはタンク底面付近の方が洗浄力が強くなります。
洗浄カゴの高さや液位を調整することで、洗浄ムラを軽減することが可能です。
深槽タイプをご検討の場合は、用途に合わせて最適なサイズや仕様をご案内いたします。

Q9. 洗浄力が弱いと感じる場合、どんな原因がありますか?
A9. 主な要因として、以下のようなものが考えられます。
・液温が低い(一般には20〜40℃が最も効率的です)
・洗剤濃度が不足している、もしくは洗浄液が劣化している
・水位が浅すぎる、または深すぎる
・洗浄物が詰め込み過ぎで超音波が届きにくい
・振動子や発生器(基板)の経年劣化
性能確認にはアルミホイルテストが有効です。気になる場合はお気軽にご相談ください。

Q10. 洗浄後はどのように乾燥させればいいですか?
A10. 一般的には、自然乾燥・エアブロー乾燥・温風乾燥などの方法がよく用いられます。
水跡が気になる精密部品などは、純水リンス後に乾燥していただくと仕上がりがきれいになります。
樹脂や精密部品の場合は、温度や風量が強すぎないようご注意ください。

Q11. 洗浄液の量は増やしても問題ありませんか?
A11. タンクには安全にご使用いただける最大液位が設定されております。
規定以上に入れますと、溢れや洗浄効率の低下、振動子への負荷につながる可能性がございます。
必ず取扱説明に記載の水位範囲内でご使用ください。

Q12. タンク容量(○L)ではどのくらいの大きさの部品が洗えますか?
A12. 容量(L数)ではなく、タンクの内寸および洗浄カゴの有効サイズによって洗浄できる部品の大きさが決まります。
当店では洗浄カゴに入れての洗浄を推奨しており、各商品ページにカゴサイズを記載しております。洗浄物がカゴに収まるサイズかどうかをご確認ください。
部品を斜めに入れることで収納できる場合もございますので、迷われる場合は部品寸法をお知らせいただければ最適なサイズをご案内いたします。

Q13. タンク内にシミや錆が発生した場合、どうすれば良いですか?
A13. 軽度のシミや変色であれば、中性洗剤やクエン酸などを用いた洗浄で除去できる場合が多いです。
塩素系の洗剤や強酸・強アルカリ性薬品は、ステンレスの腐食を招く可能性があるためご使用をお控えください。
状態が重い場合やご不安な場合は、写真をお送りいただければ対処方法をご案内いたします。

【洗剤・油汚れ・泡など液管理について】
Q14. 洗浄物に油分が多い場合、どのような対策がありますか?
A14. 油分が多い場合は、アルカリ性の洗浄剤を使用し、液温を40〜60℃程度に上げていただくと効果的です。
ろ過循環装置や油分分離剤の併用、洗浄液の定期的な交換も、洗浄力維持に大きく貢献します。

Q15. 洗浄中に泡が多く発生します。問題ありませんか?
A15. 洗剤成分や油分の影響で泡が発生すること自体は珍しくありませんが、泡が多すぎると超音波が伝わりにくくなり、洗浄力が落ちてしまいます。
その場合は洗剤濃度の見直しや液交換、必要に応じて消泡剤のご使用をご検討ください。

【ヒーター・温度管理について】
Q16. ヒーター使用時、水温上昇までにどれくらいかかりますか?
A16. 標準的なヒーターでは、15分あたりおよそ4〜5℃の水温上昇が目安となります。
季節や初期水温によって多少前後いたしますが、ヒーターは「ゆっくり温度を上げる補助機能」とお考えください。
お急ぎの場合は、あらかじめお湯を注水していただくとスムーズです。
マルチ機能付きシリーズでは、ヒーター出力が高く、10分あたり約19℃の上昇が可能です。

Q17. ヒーターは最大80℃ですが、85℃で使用できますか?
A17. ヒーター単体では、回路保護のため60℃を超えると上昇速度が抑えられる設計となっており、85℃まで上げることは難しくなっております。
85℃での使用が必要な場合は、お湯を注水していただくことで温度調整は可能ですが、高温での長時間使用は機器寿命を縮める恐れがございますので、短時間でのご使用をおすすめいたします。

【電源・仕様・安全性について】
Q18. 工業用200Vにも対応していますか?
A18. はい、200V仕様もご用意可能でございます。
価格は100Vモデルと同一となりますので、ご注文時に200Vをご希望の旨をお申し付けください。

Q19. 大型(2000W以上)の洗浄機はどのように電源を接続しますか?
A19. 2000Wを超える大型機(目安として78L以上)の場合、家庭用コンセントプラグでは対応できず、ケースブレーカからの直接配線接続となります。
ケースブレーカは一般的な電気店で購入可能で、電気工事店に設置をご依頼いただけます。
導入前に電源環境についてもご相談いただければ、必要容量などを確認のうえご案内いたします。

Q20. 空焚き防止機能はありますか?
A20. はい、工業用38L以上の一部モデルでは、空焚き防止機能をオプションで追加することが可能です。
安全性を高めたい場合や、長時間運転が多い現場では、併せて導入をご検討ください。

【発振器・メンテナンス・耐久性について】
Q21. 超音波発生器(ジェネレーター)の寿命はどれくらいですか?
A21. ご使用条件にもよりますが、一般的には3〜7年程度が目安とされています。
洗浄力の低下や異音、異常な発熱などが見られる場合は、点検や交換をご検討ください。

Q22. 洗浄性能チェック(アルミホイルテスト)は必要ですか?
A22. 定期的にアルミホイルテストを実施していただくと、超音波の出力状態やムラの有無を確認することができます。
新規設置時や洗浄力に不安がある場合、また年に数回程度の目安でチェックされることをおすすめいたします。

Q23. 定期的なメンテナンスは何をすればいいですか?
A23. タンク内の清掃、洗浄液の交換、外観・配線・スイッチ類の目視確認などを定期的に行っていただくと、故障予防に役立ちます。
長時間・高負荷でご使用の場合は、年に1回程度の点検も推奨しております。

【洗浄プロセス・応用的な質問】
Q24. 超音波と薬品洗浄はどちらを先に行うべきですか?
A24. 汚れの種類によって異なりますが、厚い油汚れや焼き付きがある場合は、事前に薬品浸漬やブラッシングなどである程度汚れを落とし、その後超音波洗浄で仕上げを行う方法が一般的です。
軽度の汚れであれば、超音波洗浄のみで対応可能なケースも多くございます。

Q25. 超音波を長時間かけ続けると影響はありますか?
A25. 超音波の長時間連続運転は、発生器や振動子・タンクへの負荷が大きくなり、寿命を縮める原因となる可能性があります。
連続運転が必要な場合でも、「運転」「休止」を適度に繰り返すなど、負荷を分散してご使用いただくことをおすすめいたします。

Q26. 深槽タイプの洗浄で注意すべき点はありますか?
A26. 深槽タイプでは、上下方向の洗浄力分布に差が出やすいため、カゴの位置や液位の調整が重要になります。
長尺物の場合、片側だけが強く当たりすぎないよう、治具や吊り下げ方法を工夫していただくと、より均一な洗浄が可能です。

Q27. 複雑形状の部品を洗浄する場合、何かコツはありますか?
A27. 細かな穴や複雑な形状の部品は、向きや配置によって洗浄結果が大きく変わります。
隙間に気泡が溜まらないよう向きを変えて複数回洗浄する、カゴ内で部品同士が密着しないよう仕切りを設けるなどの工夫が有効です。
カスタムカゴの製作も承っておりますので、ご希望の場合はご相談ください。

【洗浄アイテム・取り扱い関連】
Q28. 樹脂製品やプラスチックは洗浄できますか?
A28. 多くの樹脂・プラスチック製品は超音波洗浄が可能ですが、材質や形状によってはクラックや白濁が生じる場合がございます。
初めて洗浄される場合は、40kHz以上の周波数で短時間から試験していただくことをおすすめいたします。

Q29. 電子部品(基板)は洗えますか?
A29. 一般的なプリント基板や電子部品も超音波洗浄は可能ですが、部品構成や実装状態によっては不具合の原因となる場合があります。
防水・樹脂モールドされた部品や、メーカーが洗浄を推奨していない部品については特にご注意ください。
必ず十分な乾燥(特にコネクタ・隙間部分)を行ってから通電してください。

Q30. ベアリングの洗浄は可能ですか?
A30. はい、ベアリングの脱脂・洗浄にもご使用いただけます。
ただし、グリース封入済みベアリングの場合はグリースが抜けてしまうため、再注油・再グリースが前提となります。
高回転・高精度用途の場合は、メーカー推奨の洗浄方法も併せてご確認ください。

Q31. 光学レンズや精密部品に使用できますか?
A31. 光学レンズや精密部品には、高周波(68kHz以上)の超音波洗浄が適しています。
コーティングの種類や接着構造によっては洗浄不適合の場合もございますので、少量での試験洗浄や仕様確認を行ってから本運用されることを推奨いたします。

【その他・実務的な質問】
Q32. 洗浄時に部品同士が当たっても大丈夫ですか?
A32. 部品同士がぶつかる状態での洗浄は、傷や欠けの原因となりますのでおすすめいたしません。
洗浄カゴの仕切りや専用治具を用いて、部品同士が直接接触しないように配置していただくと安心です。

Q33. 洗浄中、部品を手で押さえてもよいですか?
A33. 安全上の観点から、運転中のタンク内に手を入れることはお控えください。
超音波自体は人体に対してすぐに影響が出るものではありませんが、高温の洗浄液や薬液による火傷・化学的なリスクがございます。
必要な場合は、洗浄を停止したうえで位置調整を行ってください。

Q34. 液交換の頻度はどのくらいが適切ですか?
A34. 汚れの種類や使用頻度によって異なりますが、油分や汚れが多い場合は1日〜数日に1回程度の交換が一般的です。
油膜が多く浮いている、においが気になる、洗浄力が落ちてきたと感じられる場合は、交換時期の目安となります。

Q35. どの洗浄剤を使用すれば良いですか?(おすすめ洗剤)
A35. 汚れや材質によって最適な洗浄剤は異なります。
・油汚れや切削油:アルカリ性洗浄剤
・樹脂・ゴム・アルミなど:中性〜弱アルカリ性洗浄剤
・サビ・酸化皮膜:酸性洗浄剤(材質適合を要確認)
ご用途・材質・汚れの状態をお知らせいただければ、より具体的な洗浄剤や条件をご提案いたします。