超音波洗浄機を周波数でお選びならMr Sonic Cleanerにお任せ

失敗しない業務用超音波洗浄機の選び方

業務用の超音波洗浄機は、高価な設備であり、使用目的や環境に合った製品を選ばなければ、洗浄効果が得られないばかりかコストの無駄にもなりかねません
ここでは、「失敗しないための5つのチェックポイント」をご紹介します

①超音波洗浄機の種類を選ぶ

超音波洗浄機には、いくつかの種類がありますが、どのような施設、用途で利用するかによって、その選択は変わってきます。
下記一覧には超音波洗浄機の種類別に主な用途もご紹介していますので、ご参考ください

種類 説明 主な用途
卓上型(ベンチトップ) 小型で設置が簡単。1L〜30L程度の容量で、家庭用から小規模業務用まで対応。 眼鏡、時計、小型部品、工具、歯科器具など
業務用タンク型 30L以上の中〜大型。ステンレス槽にヒーターやタイマー、排水口を備え、連続使用に対応。 金属部品、自動車部品、工業部品、食品機器など
デジタル制御型 タッチパネルやデジタル表示で温度・時間・周波数などを細かく制御可能。ログ管理や安全性も高い。 医療機関、研究所、品質管理部門など
デュアル周波数型 例:28kHz/40kHz。粗洗浄と微細洗浄を切り替えて使える多機能型。 精密部品、フィルター、センサー、複雑形状部品など
回転・揺動機能付き 洗浄槽やバスケットが揺れる・回転することで洗浄ムラを防止。 内部構造の複雑な部品、フィルター、配管類など
投げ込み型超音波発生装置 既存の洗浄槽に後付けできる。超音波振動子と発振器が分離された構造。 既存設備への組み込み、大容量タンク向け
超音波+気泡・水流併用型 超音波洗浄に加えて気泡や水流で汚れをかき出す構造。 野菜、食品容器、細かな粉体除去など
多槽式(リンス・乾燥一体型) 超音波→すすぎ→乾燥まで連続で処理。省人化・作業効率に優れる。 医療機器、精密製造業、半導体関連など
※ 当店では上記の全てのタイプの超音波洗浄機のご提供が可能です。

②周波数を決める

周波数が低いほど「洗浄力が強い」、高いほど「優しく繊細な洗浄」が可能です
洗浄したいものの材質や汚れの性質に応じて周波数を選ぶことが、超音波洗浄機選びのポイントです

周波数 特徴 向いている洗浄対象 主な用途例
25~28kHz キャビテーション(気泡衝撃)が強く、洗浄力が高い。頑固な汚れ除去に最適。 金属部品、工具、エンジン部品、焼き付き油、重度のスス汚れなど 自動車整備、金属加工、産業機械整備
35~40kHz 標準的な周波数。適度な洗浄力と素材へのやさしさのバランスが良い。 メガネ、歯科器具、医療器具、樹脂パーツ、日用品など 一般業務用、医療・歯科、研究施設など
68~80kHz キャビテーションが細かく、微細な部分にも入り込みやすい。優しい洗浄。 精密部品、電子基板、センサー、レンズ、インクジェットノズルなど 精密機器製造、半導体、光学部品業界
100kHz以上 ごく微細な洗浄。デリケートな対象物に使用される。 MEMS、ナノ粒子、医療用マイクロパーツなど 超精密分野、医療研究機関、ナノテク分野
デュアル周波数(例:28/40kHz) 一台で強洗浄と繊細洗浄を切り替え可能。汎用性が高い。 油汚れと粉末の両方を処理したい複合ワークなど 多品種対応が求められる現場

詳しくは周波数の違いについて(28kHz/40kHz/80kHz/120kHz)をご覧下さいませ。

③必要な「容量とサイズ」を見極める

洗浄槽のサイズが小さすぎると作業効率が落ち、大きすぎると無駄な電力消費になります
洗浄物が「バスケット内で完全に沈む」サイズを基準に選定してください

④作業環境に合った「機能」を確認する

超音波洗浄機に付属している機能がいくつがありますが、用途に合わせて選択することで更に洗浄効果が高まります
主な機能をご紹介いたします

・ヒーター付き:油汚れ・タンパク質除去に効果的(推奨温度40〜60℃)
・スイープ機能:洗浄ムラを軽減
・ディガス機能:新しい洗浄液のキャビテーション性能を最適化
・タイマー・温度設定:作業の再現性を高める

*その他の機能につきましては超音波洗浄機の付属機能について(ヒーター・パワー調節・Degas・スイープ・パルス・工業用・オーバーフロー))をご覧下さいませ。

⑤洗浄液との相性を考慮する

水道水での使用は可能ですが、業務用途では水系脱脂剤や中性洗剤との併用が推奨されます
素材や業種によっては食品衛生法適合品やアルカリ性クリーナーの使用可否も重要です

*アイテム別:推奨洗浄剤につきましてはおすすめ洗浄方法ガイド(アイテム別:洗浄温度・洗浄剤)をご覧下さいませ