ULTRASONIC CLEANING GUIDE
超音波洗浄機の効果を高める洗浄条件の目安ガイド
超音波洗浄機の効果を最大限に引き出すためには、
「周波数」「水温」「洗浄剤」の3つを適切に選ぶことが重要です。
同じ超音波洗浄機でも、洗浄条件によって洗浄効果は大きく変わります。
下記に材質別の一般的な洗浄条件の目安をまとめましたので、
機種選定や洗浄条件設定の参考としてご活用ください。
POINT 01
周波数
洗浄力や洗浄対象に合わせて選定
POINT 02
水温
汚れに応じて最適温度を設定
POINT 03
洗浄剤
汚れの種類と材質適合性を確認して選定
材質別 洗浄条件の目安
※洗浄剤は主に汚れの種類に応じて選定します。材質によって使用できる洗浄剤が異なるため、必ず材質との適合性をご確認ください。
金属
| 材質 | 推奨周波数 | 温度目安 | 洗浄時間目安 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| ステンレス | 28〜40kHz | 40〜60℃ | 5〜20分 | 一般的な金属洗浄に適しています |
| 鉄・鋼材 | 28〜40kHz | 40〜60℃ | 5〜20分 | 洗浄後は防錆処理を推奨 |
| アルミ | 40kHz前後 | 30〜50℃ | 3〜15分 | 強アルカリ・酸性洗浄剤に注意 |
| 真鍮・銅 | 40kHz前後 | 30〜50℃ | 3〜15分 | 酸性洗浄剤による変色に注意 |
| 焼結金属 | 28〜40kHz | 40〜60℃ | 5〜20分 | 洗浄後は十分に乾燥 |
| 超硬合金 | 40kHz前後 | 30〜50℃ | 3〜15分 | 長時間洗浄は避けてください |
ガラス・セラミック
| 材質 | 推奨周波数 | 温度目安 | 洗浄時間目安 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| ガラス | 40kHz前後 | 30〜50℃ | 3〜15分 | 急激な温度変化に注意 |
| 石英ガラス | 40〜80kHz | 30〜50℃ | 3〜15分 | 微細洗浄に適しています |
| セラミック | 40kHz前後 | 30〜50℃ | 3〜15分 | 欠けやひび割れに注意 |
| 光学レンズ | 80kHz以上 | 30〜40℃ | 3〜10分 | 高周波洗浄を推奨 |
樹脂・ゴム
| 材質 | 推奨周波数 | 温度目安 | 洗浄時間目安 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| ABS | 40kHz前後 | 30〜50℃ | 3〜10分 | 高温・長時間洗浄に注意 |
| PP | 40kHz前後 | 30〜50℃ | 3〜10分 | 洗浄剤との適合性を確認 |
| PE | 40kHz前後 | 30〜50℃ | 3〜10分 | 洗浄剤との適合性を確認 |
| POM(ジュラコン) | 40kHz前後 | 30〜50℃ | 3〜10分 | 長時間洗浄に注意 |
| PTFE(テフロン) | 40kHz前後 | 30〜50℃ | 3〜10分 | 一般的な超音波洗浄に適しています |
| ゴム | 40kHz前後 | 30〜40℃ | 3〜10分 | 劣化したゴムは変形に注意 |
電子部品・その他
| 材質 | 推奨周波数 | 温度目安 | 洗浄時間目安 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| プリント基板 | 40〜80kHz | 30〜50℃ | 3〜15分 | 洗浄後は十分に乾燥 |
| コネクタ | 40〜80kHz | 30〜50℃ | 3〜15分 | 洗浄後は十分に乾燥 |
| 試験ふるい | 40kHz前後 | 40〜60℃ | 5〜20分 | 目詰まりは複数回洗浄が有効 |
| 金属フィルター | 40〜80kHz | 40〜60℃ | 5〜20分 | 目詰まりは複数回洗浄が有効 |
汚れ別おすすめ洗浄剤
| 汚れ | 推奨洗浄剤 | 洗浄ポイント |
|---|---|---|
| 切削油・加工油 | アルカリ性洗浄剤 | 洗浄後は十分にすすぐ |
| 防錆油 | アルカリ性洗浄剤 | 厚い油膜は複数回洗浄 |
| プレス油 | アルカリ性洗浄剤 | 洗浄後に汚れ残りを確認 |
| グリース | アルカリ性洗浄剤 | 固着汚れは複数回洗浄 |
| カーボン・スラッジ | アルカリ性洗浄剤 | 厚い汚れは事前除去が効果的 |
| 研磨粉・研磨材 | 中性〜アルカリ性洗浄剤 | 穴や溝の残留に注意 |
| バフ研磨コンパウンド | アルカリ性洗浄剤 | 細部は複数回洗浄 |
| 指紋・皮脂 | 中性洗浄剤 | 光学部品は高周波推奨 |
| ホコリ・軽度汚れ | 中性洗浄剤 | 短時間洗浄で対応可能 |
| フラックス残渣 | 基板用洗浄剤 | 洗浄後は十分に乾燥 |
| インク | 専用洗浄剤 | 種類に応じて洗浄剤を選定 |
| 水アカ | 酸性洗浄剤 | 材質との適合性を確認 |
| 石鹸カス | 酸性洗浄剤 | 材質との適合性を確認 |
| サビ | 酸性洗浄剤 | 材質との適合性を確認 |
| カルシウムスケール | 酸性洗浄剤 | 材質との適合性を確認 |
| 尿石 | 酸性洗浄剤 | 材質との適合性を確認 |
| タンパク質汚れ | 酵素系洗浄剤 | 高温で効果低下 |
| 血液・生体汚れ | 酵素系洗浄剤 | 高温で効果低下 |
ご使用前の注意事項
※上記は一般的な目安です。材質や汚れの種類によって最適条件は異なります。
※洗浄剤は汚れの種類に応じて選定し、必ず材質との適合性をご確認ください。
※酸性洗浄剤はアルミ・銅・真鍮・メッキ部品などで変色や腐食が発生する場合があります。
※洗浄槽は一般的にSUS304ステンレス製です。酸性洗浄剤を使用する場合は濃度・温度・使用時間にご注意ください。用途によってはSUS316仕様への変更も可能です。
※洗浄の際は必ず洗浄カゴを使用し、洗浄物同士が重ならないよう配置してください。
※電子部品・精密部品は機器メーカーの推奨条件を優先し、洗浄後は十分な乾燥を行ってください。
※洗浄剤は汚れの種類に応じて選定し、必ず材質との適合性をご確認ください。
※酸性洗浄剤はアルミ・銅・真鍮・メッキ部品などで変色や腐食が発生する場合があります。
※洗浄槽は一般的にSUS304ステンレス製です。酸性洗浄剤を使用する場合は濃度・温度・使用時間にご注意ください。用途によってはSUS316仕様への変更も可能です。
※洗浄の際は必ず洗浄カゴを使用し、洗浄物同士が重ならないよう配置してください。
※電子部品・精密部品は機器メーカーの推奨条件を優先し、洗浄後は十分な乾燥を行ってください。
周波数の目安
超音波洗浄機の周波数は、洗浄力や洗浄対象に大きく影響します。
一般的に低周波ほど洗浄力が強く、高周波ほど微細な汚れや精密部品に適しています。
28kHz
強力なキャビテーション
切削油・グリース・カーボン・金属部品
40kHz
洗浄力と汎用性のバランスが良い
一般部品・治具・工具・フィルター
80kHz
微細な隙間や精密部品向け
電子部品・コネクタ・微細加工部品
120kHz
高精密洗浄向け
光学部品・研究用途・高精密部品
デュアル28/40kHz
1台で28kHzと40kHzを切り替えて使用可能
頑固な汚れの除去から一般部品洗浄まで幅広く対応
デュアル40/80kHz
1台で40kHzと80kHzを切り替えて使用可能
一般部品洗浄から精密部品洗浄まで幅広く対応





