超音波洗浄機の専門店|卓上型から業務用・工業用まで

PRODUCT FAQ

超音波洗浄機に関するよくあるご質問(FAQ)

家庭用から工業用・業務用まで、超音波洗浄機の機種選び、周波数、洗浄条件、機能、温度、洗浄剤、電源、メンテナンスなど、ご購入前によくいただくご質問をまとめました
超音波洗浄機について詳しい情報は、超音波洗浄機Q&Aもご確認ください

洗浄対象・洗浄できるもの

超音波洗浄機で洗浄できるものは何ですか?
超音波洗浄機は、水や洗浄液が届く部分に付着した汚れを除去する洗浄方法です。複雑な形状や細かな隙間のあるものの洗浄に適しています。
主な洗浄対象は以下のとおりです。

・金属部品(機械部品・切削加工品・ベアリング・ボルト・ナットなど)
・自動車・エンジン部品(EGR・インジェクター・キャブレター・ブレーキ部品・ピストン・シリンダーヘッド・金属フィルターなど)
・ガラス・石英ガラス・セラミック
・光学部品(レンズ・プリズムなど)
・電子部品・プリント基板(部品の耐久性を確認のうえ)
・医療・研究用器具
・時計部品・アクセサリー・ジュエリー
・金型・治具・工具類
・レコード(専用機・専用アダプター使用時)

なお、超音波洗浄できるかどうかは、材質だけでなく、汚れの種類、部品の構造、使用する洗浄液との適合性によって異なります。
精密電子部品や接着・コーティングされた製品など、一部には超音波洗浄に適さないものもありますので、事前に対象物の仕様をご確認ください。
洗浄できないものはありますか?
材質や構造によっては、超音波洗浄に適さないものがあります。

特に下記のようなものは注意が必要です。

・柔らかい宝石、ひび割れのある宝石、接着された宝石類
・防水されていない電子機器、通電状態の電子機器
・メーカーが超音波洗浄を推奨していない部品
・接着、圧入、コーティング、メッキ、塗装が弱いもの
・アルマイト処理品、軟質金属、薄板、薄肉部品など表面への影響を受けやすいもの
・水や洗浄剤が内部に残りやすく、十分に乾燥できないもの

初めて洗浄する場合は、短時間・低出力から試験洗浄を行うことをおすすめします。
洗浄可否が不明な場合は、対象物の材質、構造、汚れの種類を事前にご確認ください。
アルミ製品は洗浄できますか?
洗浄可能ですが、洗浄条件には注意が必要です。

特に28kHzは洗浄力が強いため、長時間洗浄すると表面への影響が出る場合があります。

アルミ製品には40kHz以上の周波数をおすすめしております。
樹脂製品やプラスチックは洗浄できますか?
多くの樹脂・プラスチック製品は超音波洗浄が可能です。

ただし材質によってはクラック、変形、白濁などが発生する場合があります。

初めて洗浄する場合は40kHz以上で短時間の試験洗浄をおすすめいたします。
電子部品や基板は洗浄できますか?
一般的な電子部品やプリント基板も超音波洗浄可能ですが、部品構成によっては不具合の原因となる場合があります。

メーカーが超音波洗浄を推奨していない部品についてはご注意ください。

また洗浄後は十分な乾燥を行い、完全に乾燥してから通電してください。
光学レンズや精密部品に使用できますか?
光学レンズや精密部品には68kHz以上の高周波がおすすめです。

ただしコーティングや接着構造によっては適さない場合もありますので、事前の試験洗浄を推奨しております。
歯科器具の洗浄にも使用できますか?
はい、歯科器具の洗浄にも使用されています。

一般的には40kHzモデルが多く使用されています。

より高い洗浄効果を求める場合は、Degas機能やSweep機能を搭載したスマートデジタルモデルがおすすめです。
サビは落とせますか?
軽度のサビや酸化汚れであれば、超音波洗浄とサビに対応した洗浄剤を組み合わせることで除去できる場合があります。

ただし、超音波洗浄だけでサビを完全に除去できるわけではありません。
サビの進行が深い場合や、母材まで腐食している場合は、表面に跡が残ることがあります。

酸性洗浄剤を使用する場合は、アルミ・銅・真鍮・メッキ品などに変色や腐食が発生する場合がありますので、必ず材質適合をご確認ください。
初めて洗浄する場合は、短時間で試験洗浄を行うことをおすすめします。
カーボン・スラッジは落とせますか?
カーボン・スラッジなどの頑固な汚れは、超音波洗浄と適切な洗浄剤・温度を組み合わせることで除去しやすくなります。

一般的には、アルカリ性洗浄剤を使用し、50〜70℃程度に加温して洗浄する方法が多く用いられます。

自動車部品やエンジン部品など、汚れが強い場合は28kHzまたは40kHzが選ばれることが多く、頑固な汚れには28kHz、汎用的な洗浄には40kHzが目安です。

ただし、汚れの固着状態や材質によって洗浄結果は異なります。
アルミ部品や表面処理品は、長時間・高温・強い洗浄条件で表面に影響が出る場合がありますのでご注意ください。
脱脂洗浄はできますか?
はい、超音波洗浄機は油分や切削油、グリースなどの脱脂洗浄にも使用できます。

脱脂洗浄では、汚れに適したアルカリ性洗浄剤を使用し、40〜60℃程度に加温することで、より効率的に脱脂洗浄を行うことができます。

洗浄後に洗浄剤成分や油分を残したくない場合は、すすぎと乾燥を十分に行ってください。

油分が多い洗浄では、オーバーフロー機能やろ過循環システムを使用することで、浮上油や異物の再付着を抑えやすくなります。

周波数・機能・機種選び

周波数(kHz)が違うと、何が変わりますか?
超音波洗浄では、周波数の違いによってキャビテーションの大きさや衝撃の強さが変わります。
低周波ほど洗浄力は強くなりますが物理的な影響も大きく、高周波になるほど気泡は細かくなり、繊細な洗浄に向きます。

28kHz
強力洗浄向け
油汚れ、カーボン、スラッジ、粗洗浄、大型金属部品などに適しています。運転音は大きめです。
40kHz
標準洗浄向け
最も汎用性が高く、一般機械部品、加工部品、ベアリング、シャフト、バルブ部品など幅広く使用できます。
68〜80kHz
微細洗浄向け
細かな隙間、複雑形状、精密加工部品、小型部品、樹脂部品などに有効です。
120kHz前後
高精密洗浄向け
光学部品、電子部品、精密部品など、表面への負担を抑えたい洗浄に適しています。
200kHz
超精密用途向け
シリコンウェハ、HDD部品、超精密光学部品など、表面への負荷低減を重視する場面で選ばれます。

▶ 周波数の選び方・詳しい解説はこちら
28kHzと40kHzではどのような違いがありますか?
28kHzと40kHzの大きな違いは、洗浄力と洗浄対象です。

28kHz
強力洗浄向け
キャビテーションが大きく、強い洗浄力が得られる周波数です。
カーボン、スラッジ、切削油などの頑固な汚れや、大型金属部品、自動車部品の洗浄に適しています。
40kHz
標準洗浄向け
最も汎用性が高く、多くの超音波洗浄機で採用されている周波数です。
一般機械部品、加工部品、ベアリング、シャフト、バルブ部品、金型部品など幅広い用途に適しています。
作動音については、28kHzの方がやや低く響く音になりやすい傾向がありますが、40kHzでも超音波洗浄機特有の作動音やタンク振動音は発生します。音の大きさは周波数だけでなく、出力・タンク容量・洗浄物・設置環境によっても変わります。
28kHz使用時の注意事項
28kHzは強力な洗浄力を得られる反面、洗浄対象によっては注意が必要です。

・アルミ部品などは長時間洗浄により表面に影響が生じる場合があります。
・初めて洗浄する部品は短時間で試験洗浄することをおすすめします。
・洗浄条件は汚れの種類や材質に応じて調整してください。
迷った場合
一般的な工業部品や機械部品であれば40kHzがおすすめです。
粗洗浄から仕上げ洗浄まで幅広く対応したい場合は、28kHzと40kHzを切り替えて使用できるデュアル周波数モデルもおすすめです。


▶ 周波数の選び方・詳しい解説はこちら
デュアル周波数モデルはどんな場面で有効ですか?
デュアル周波数モデルは、1台で2つの周波数を切り替えて使用できるタイプです。

例えばデュアル28/40kHzであれば、28kHzで頑固な汚れを除去し、40kHzで仕上げ洗浄を行うことができます。

複数種類の部品を1台で洗浄したい場合や、粗洗浄と仕上げ洗浄を切り替えたい場合におすすめです。
付属機能にはどのような種類・効果がありますか?
機種によって搭載機能は異なります。主な機能と用途は下記の通りです。

機能 効果・おすすめ用途
タイマー機能 洗浄時間を設定可能
洗浄条件の管理や再現性向上に有効
ヒーター機能 洗浄液を加温
油汚れ・加工油の洗浄におすすめ
パワー調節機能 超音波出力を調整
精密部品・繊細な部品の洗浄に有効
Degas機能 液中のガスを除去
洗浄液交換直後や安定した洗浄におすすめ
Sweep機能 超音波分布を均一化
洗浄ムラを抑えたい場合に有効
Pulse機能 キャビテーションを活性化
頑固な汚れ・固着汚れの洗浄に有効
工業用仕様 中~長時間・高頻度使用に対応
工場・業務用・産業用途向け
オーバーフロー機能 浮上した汚れや油分を排出
再付着防止・量産洗浄におすすめ
ろ過循環システム 切粉・異物・浮上油を除去
金属加工部品・自動車部品洗浄におすすめ
迷った場合
一般的な洗浄であれば、タイマー・ヒーター機能付きモデルがおすすめです。
精密部品の洗浄にはパワー調節機能やSweep機能、頑固な汚れにはPulse機能が有効です。
金属加工部品や自動車部品など油分の多い洗浄では、オーバーフロー機能やろ過循環システム搭載モデルがおすすめです。
Sweep機能とは何ですか?
Sweep機能は、発振周波数を微調整しながら運転することで、洗浄ムラを抑え、より均一な洗浄を行うための機能です。

複雑な形状の部品、精密部品、電子部品など、洗浄ムラや共振の影響を抑えたい場合に有効です。
Degas機能とは何ですか?
Degas機能は、洗浄液中の溶存ガスを除去し、超音波の伝達効率を高める機能です。

洗浄液を交換した直後は液中に空気が多く含まれているため、Degas機能を使用することで洗浄効果の向上が期待できます。

医療器具、精密部品、光学部品など、気泡の影響を避けたい洗浄にも有効です。
スタンダード基板と工業用基板では何が違いますか?
主な違いは、使用頻度・連続運転時間・耐久性です。

スタンダード基板
短時間・軽作業向け
卓上型超音波洗浄機に採用されている基板です。
短時間の洗浄や比較的使用頻度が少ない用途に適しています。

基板保護のため、30分ご使用毎に10分程度休止させることを推奨しております。
工業用基板
中~長時間・高頻度運転向け
工業用超音波洗浄機に採用されている基板です。
長時間運転や高頻度の使用を想定した設計となっており、耐久性と発振安定性に優れています。

基板保護のため、99分ご使用毎に15分程度休止させることを推奨しております。
迷った場合
1回あたり30分以内の洗浄や軽作業であればスタンダード基板がおすすめです。
毎日使用する場合や長時間運転を行う場合は、工業用基板搭載モデルをおすすめしております。
連続運転はできますか?
機種によって異なります。主な目安は下記の通りです。
卓上型超音波洗浄機
短時間・軽作業向け
長時間の連続運転を前提とした機種ではありません。
基板保護のため、30分ご使用毎に10分程度休止させることを推奨しております。
工業用超音波洗浄機
中~長時間運転向け
長時間運転にも対応しております。
基板保護のため、99分ご使用毎に15分程度休止させることを推奨しております。
迷った場合
長時間・高頻度で使用される場合は、工業用基板搭載モデルや工業用超音波洗浄機をおすすめしております。
どの容量を選べばいいですか?
超音波洗浄機は、洗浄したい物が付属の洗浄カゴに無理なく収まる容量を選ぶことが重要です。

洗浄物は、付属の洗浄カゴに入れて洗浄する必要があります。洗浄槽へ直接置くと、超音波振動が十分に伝わらないだけでなく、洗浄槽や振動子の故障・寿命低下の原因となる場合があります。

各商品ページには洗浄カゴの有効サイズを掲載しておりますので、洗浄したい物が収まるかをご確認ください。

十分な洗浄効果を得るため、洗浄物は洗浄カゴの中で重ならないように配置することを推奨します。重なった部分には超音波が届きにくくなり、十分な洗浄効果が得られない場合があります。

洗浄物の寸法・写真・数量・材質・汚れの種類をお知らせいただければ、適した容量をご案内いたします。
タンク容量(○L)ではどのくらいの大きさの部品が洗えますか?
容量(L数)ではなく、タンクの内寸および洗浄カゴの有効サイズによって洗浄できる部品の大きさが決まります。

当店では付属の洗浄カゴに入れての洗浄を推奨しております。
洗浄物を直接タンク底に置くと、超音波の伝達ムラ、振動子への負荷、洗浄物同士の接触による傷の原因となるためです。

各商品ページに洗浄カゴのサイズを記載しておりますので、洗浄物がカゴに無理なく収まるかをご確認ください。
迷われる場合は部品寸法をお知らせいただければ、最適なサイズをご案内いたします。
オーダーメイドはできますか?
はい、用途や洗浄対象に合わせたオーダーメイド製作も承っております。

以下のようなカスタマイズに対応しております。

・洗浄機サイズ:洗浄アイテムに合わせてタンクサイズ・寸法をご提案いたします。
・周波数:28kHz、40kHz、68kHz、80kHz、120kHz、200kHz、デュアル周波数、トリプル周波数からご選択いただけます。
・追加機能:ヒーター、出力調整、Degas、Sweep、Pulse、オーバーフロー、複数槽(洗浄・すすぎ・乾燥など)、洗浄液循環ろ過+オイルスキマー、冷却循環システム など
・洗浄カゴ:仕切り付き、ラバー製など、洗浄物に合わせた特注製作も承っております。

洗浄物の寸法・数量・材質・汚れの種類・ご希望の洗浄条件をお知らせいただければ、最適な仕様をご提案いたします。
排水バルブは付いていますか?
6L以上の機種には排水バルブが付属しております。

また、6L以上の機種には排水ホース(約50cm)も付属しております。

ホースサイズは下記となります。
・6〜30L:3/8インチ
・38L以上:1インチ
空焚き防止機能はありますか?
工業用38L以上の一部機種では、空焚き防止機能をオプション追加することが可能です。

長時間運転や高温運転が多い用途では導入をおすすめしております。

洗浄方法・洗浄条件

洗浄効果を最大限に高めるにはどうすれば良いですか?
超音波洗浄機の効果を最大限に引き出すためには、「周波数」「洗浄液温度」「洗浄剤」「洗浄物の置き方」の4つが重要です。

ポイント 内容
周波数を選ぶ 汚れや洗浄物に適した周波数を選択します。
一般的な機械部品は40kHz、頑固な汚れや大型部品は28kHzがよく使用されます。
洗浄液温度を調整する 油汚れや切削油の洗浄では40〜60℃程度に加温することで洗浄効果が向上する場合があります。
洗浄剤を使用する 汚れの種類に適した洗浄剤を使用することで、洗浄時間の短縮や洗浄品質の向上が期待できます。
洗浄物を適切に配置する 洗浄物同士が重ならないように配置し、必ず洗浄カゴを使用してください。
詳しく知りたい方へ
周波数の選び方や洗浄条件については、下記ガイドもご覧ください。

▶ 周波数の選び方

▶ 超音波洗浄機の効果を高める洗浄条件の目安ガイド
超音波洗浄で部品が傷むことはありますか?
はい、材質や表面処理によっては、微小なダメージや変色が生じる場合がございます。

特にアルミ・真鍮などの軟質金属、アルマイト処理品、メッキ品、塗装品、薄板・薄肉部品などは超音波の影響を受けやすい傾向があります。

洗浄力の強い28kHzではなく、繊細な部品には40kHz以上の周波数をおすすめしております。
ご不安な場合は、事前に対象部品の情報をお知らせいただければ、適切な条件をご提案いたします。
洗浄時間はどのくらいが目安ですか?
洗浄時間は、汚れの種類・材質・洗浄剤・温度・周波数によって異なります。

一般的な目安は下記の通りです。

・軽い油汚れ:3〜10分程度
・一般的な機械部品:5〜20分程度
・切削油・グリース:5〜20分程度
・カーボン・スラッジなどの頑固な汚れ:10〜30分程度

長時間洗浄すれば必ず効果が上がるわけではなく、材質によっては表面に影響が出る場合があります。
初めて洗浄する場合は、短時間から試験洗浄を行うことをおすすめします。
洗浄カゴは必要ですか?
はい、洗浄カゴをご使用ください。

当店の超音波洗浄機には、全ての製品にステンレス製の洗浄カゴが付属しておりますので、洗浄物は必ず洗浄カゴに入れて洗浄してください。

洗浄物をタンク底面に直接置くと、超音波の伝達ムラや振動子への負荷、洗浄物の傷・破損の原因となる場合があります。

また、洗浄物同士が重ならないよう適切な間隔をあけて配置することで、洗浄液や超音波が届きやすくなり、より効果的に洗浄できます。

当店では、洗浄物のサイズや形状に合わせたオーダーメイドの洗浄カゴや、仕切り付き・ラバー製洗浄カゴの製作も承っております。
洗浄物は重ねて洗浄できますか?
洗浄物を重ねた状態での洗浄はおすすめしておりません。

重なった部分には超音波や洗浄液が届きにくくなり、洗浄ムラの原因となります。

洗浄物同士が重ならないように、洗浄カゴや仕切りを使用して配置してください。
円盤状・板状のワークは、立てて配置することで洗浄液が通りやすくなり、効率よく洗浄できる場合があります。
洗浄中に部品同士が接触しても大丈夫ですか?
部品同士が接触した状態での洗浄はおすすめしておりません。

傷や欠けの原因となるため、洗浄カゴや仕切りを使用し、部品同士が接触しないよう配置してください。

当店ではオーダーメイド洗浄カゴの製作も承っております。
ガラス製品など洗浄中に洗浄カゴに接触することで傷や破損が心配ですが解決方法はありますか?
通常の洗浄カゴはステンレス製となりますが、オーダーでラバー製の洗浄カゴのご用意も可能です。

また追加で洗浄カゴに仕切りをつけて、スペースを最大限に活かしてアイテムを配置することも可能ですので、お気軽にご相談ください。
複数の洗浄物を同時に洗浄できますか?
はい、複数の洗浄物を同時に洗浄できます。

ただし、洗浄物同士が重なったり密着したりすると、超音波や洗浄液が届きにくくなり、洗浄ムラの原因となります。

洗浄物は付属の洗浄カゴに入れ、適切な間隔をあけて配置してください。

形状やサイズが異なるものを同時に洗浄する場合は、傷や接触を防ぐため、仕切り付き洗浄カゴの使用もおすすめです。
洗浄物は立てて置いた方がいいですか?
洗浄物の形状によっては、立てて配置した方が効果的な場合があります。

特に板状・円盤状・ガラス板・フィルターなどは、平置きで重ねると洗浄液や超音波が届きにくくなります。

立てて配置することで洗浄液が流れやすくなり、洗浄ムラを抑えやすくなります。

ただし、倒れたり接触したりすると傷や破損の原因となるため、必要に応じて仕切り付き洗浄カゴをご使用ください。
洗浄前に予洗いは必要ですか?
汚れの状態によっては、予洗いを行うことで洗浄効果が高まり、洗浄液も長持ちします。

泥、切粉、大量の油分、固形物などが多く付着している場合は、あらかじめ軽く除去してから超音波洗浄することをおすすめします。

予洗いを行うことで、洗浄時間の短縮、洗浄液の劣化防止、タンク内への汚れの蓄積防止につながります。

軽度の汚れであれば、予洗いなしでそのまま洗浄できる場合もあります。
推奨の水深(液位)はどれくらいですか?
タンクに表示されている最高水位を超えない範囲で、最低でもタンク容量の2/3以上を目安に注水してください。

超音波は洗浄液に浸かっている部分にのみ作用するため、洗浄アイテムは必ず全体が完全に浸水する状態で設置してください。

水量が少なすぎると超音波の伝達効率が低下し、洗浄性能の低下や機器への負担につながる場合があります。
深いタンクの場合、上部と下部で洗浄力に差はありますか?
はい、超音波エネルギーは水深や洗浄物の位置によって伝わり方が変わるため、上部と下部で洗浄力に差が出る場合があります。

洗浄カゴの高さや液位、洗浄物の配置を調整することで、洗浄ムラを軽減することが可能です。

深槽タイプをご検討の場合は、用途に合わせて最適なサイズや仕様をご案内いたします。
洗浄後にすすぎは必要ですか?
洗浄剤を使用した場合は、洗浄剤成分が残らないよう十分にすすぎを行ってください。

特に医療・研究用途や精密部品の洗浄では、すすぎと乾燥が重要です。

水跡や洗浄剤残りが気になる場合は、純水ですすぐ方法も有効です。
洗浄後はどのように乾燥させればいいですか?
一般的には、自然乾燥・エアブロー乾燥・温風乾燥などの方法がよく用いられます。

水跡が気になる精密部品などは、純水リンス後に乾燥していただくと仕上がりがきれいになります。

樹脂や精密部品の場合は、温度や風量が強すぎないようご注意ください。
オーダーにて、リンス用タンクの追加や乾燥機能の搭載も承っております。
運転中にタンク内へ手を入れても大丈夫ですか?
安全上の理由から、運転中のタンク内に手を入れることはお控えください。

高温の洗浄液や洗浄剤による火傷や薬品リスクもあります。

位置調整が必要な場合は、一度停止してから行ってください。

洗浄剤・温度

水だけでも洗浄できますか?
水だけでも洗浄できますが、洗浄対象や汚れに適した洗浄剤を使用することで、洗浄効率や洗浄効果を大きく向上させることができます。

特に油汚れ、切削油、グリース、カーボン、スラッジなどは洗浄剤の併用をおすすめしております。

汚れの種類や材質に合わせた洗浄剤選定についてもご相談いただけます。

▶ 超音波洗浄機の効果を高める洗浄条件の目安ガイド もご参照ください。
水道水でも使用できますか?
はい、水道水でもご使用いただけます。

一般的な部品洗浄であれば、水道水で問題ありません。

ただし、水アカや乾燥後の水跡をできるだけ抑えたい場合や、精密部品・電子部品・医療・研究用途では、純水や精製水を使用する場合があります。
純水は使用できますか?
はい、純水でもご使用いただけます。

純水は乾燥後の水跡が残りにくいため、電子部品、光学部品、医療・研究用途などで使用されることがあります。

なお、純水だけでは油汚れなどを十分に除去できない場合がありますので、汚れの種類に応じて適切な洗浄剤をご使用ください。
どの洗浄剤を使用すれば良いですか?
洗浄剤は、基本的に「汚れの種類」に合わせて選びます。
ただし、洗浄物の材質によっては使用できない洗浄剤もあるため、材質との適合確認も重要です。

汚れの種類 おすすめ洗浄剤
油汚れ・切削油・グリース アルカリ性洗浄剤
カーボン・スラッジ アルカリ性洗浄剤
サビ・酸化皮膜・水アカ・スケール 酸性洗浄剤
※材質適合を必ずご確認ください
タンパク質汚れ 酵素系洗浄剤
軽度の汚れ・幅広い用途 中性洗浄剤
材質についての注意
アルミ、銅、真鍮、メッキ品、表面処理品などは、酸性洗浄剤によって変色や腐食が発生する場合があります。
洗浄剤を使用する前に、洗浄剤メーカーの適合表や注意事項をご確認ください。
迷った場合
ご用途・材質・汚れの状態をお知らせいただければ、適した洗浄剤や洗浄条件をご案内いたします。

▶ 超音波洗浄機の効果を高める洗浄条件の目安ガイド もご参照ください。
洗浄剤は混ぜてもいいですか?
異なる種類の洗浄剤を混ぜて使用することはおすすめしておりません。

洗浄剤同士が反応し、洗浄性能の低下や有害なガスが発生する場合があります。

洗浄剤を変更する際は、タンク内を十分に洗浄し、新しい洗浄液に入れ替えてからご使用ください。
洗浄剤の濃度はどのくらいですか?
洗浄剤の適切な濃度は、製品によって異なります。

必ず洗浄剤メーカーが推奨する希釈倍率・使用濃度に従ってご使用ください。

濃度を高くしても必ずしも洗浄効果が向上するわけではなく、材質への影響や洗浄液の泡立ちが増える場合があります。

ご不明な場合は、洗浄対象や汚れの種類に合わせた洗浄剤をご案内いたします。
シンナーやアルコールは使用できますか?
シンナー、アルコール、ガソリンなどの引火性溶剤を、洗浄槽へ直接入れて使用することはできません。

当店の標準機は防爆仕様ではないため、引火性溶剤を直接使用すると、火災や爆発の危険があります。

引火性溶剤を使用する場合は、洗浄槽に水を張り、ステンレス製などの耐溶剤性容器に溶剤を入れて水槽内に設置する「間接洗浄」を行ってください。

また、引火性溶剤を使用する場合は、ヒーター機能は使用せず、十分な換気を行い、火気・火花・静電気の発生する場所を避けてご使用ください。

防爆仕様の製作についてもご相談いただけます。
洗浄物に油分が多い場合、どのような対策がありますか?
油分が多い場合は、アルカリ性洗浄剤を使用し、液温を40〜60℃程度に設定していただくと効果的です。

また、下記機能も有効です。

・オーバーフロー機能:浮上汚れを排出、再付着防止・量産洗浄向け
・ろ過循環システム:切粉・異物・浮上油を除去、金属加工部品・自動車部品向け

油分の再付着防止や洗浄液寿命の延長にもつながります。
洗浄中に泡が多く発生します。問題ありませんか?
洗剤成分や油分の影響で泡が発生すること自体は珍しくありません。

ただし泡が多すぎると超音波が伝わりにくくなり、洗浄力が低下する場合があります。

その場合は、
  • 洗剤濃度の見直し
  • 洗浄液交換
  • 消泡剤の使用
をご検討ください。
洗浄液は毎回交換する必要がありますか?
洗浄液を毎回交換する必要があるかは、洗浄物の汚れの量、油分の多さ、使用頻度、求める洗浄品質によって異なります。

軽度の汚れであれば複数回使用できる場合もありますが、油分・切粉・汚れが多く蓄積すると洗浄効果は低下します。

下記のような状態が見られる場合は、洗浄液の交換をおすすめします。

・油膜が多く浮いている
・汚れや沈殿物が多くなっている
・臭いが強くなっている
・泡が増えている
・洗浄力が低下している

油分や沈殿物が多い洗浄では、オーバーフロー機能や洗浄液循環ろ過+オイルスキマーを使用することで、汚れや浮上油を除去し、洗浄液をより良好な状態で維持しやすくなります。

医療・研究用途、精密部品洗浄など、仕上がり品質を重視する場合は、用途に応じてこまめな交換をおすすめします。
洗浄液の量を増やしても問題ありませんか?
タンクには安全にご使用いただける最大液位が設定されています。

規定以上に入れると、液の溢れ、洗浄効率低下、振動子への負荷につながる可能性があります。

必ず取扱説明書またはタンク表示範囲内でご使用ください。

ヒーター・温度管理

ヒーター使用時、水温上昇までにどれくらいかかりますか?
機種容量、周囲温度、初期水温によって異なりますが、標準的なヒーターでは15分あたりおよそ4〜5℃程度の上昇が目安です。

ヒーターは急速加熱装置ではなく、洗浄温度を維持する補助機能とお考えください。

お急ぎの場合は、あらかじめお湯を使用していただくと効率的です。

マルチ機能シリーズはヒーター出力が高く、より短時間で昇温できます。
ヒーターは設定温度まで自動で加熱しますか?
はい、ヒーターは設定温度まで加熱し、到達すると自動的にヒーターは停止します。

ただし、超音波を運転すると超音波エネルギーによって洗浄液の温度が徐々に上昇するため、設定温度を超える場合があります。

そのため、長時間運転する場合は、目的の洗浄温度よりもヒーターの設定温度をやや低めに設定していただくことをおすすめします。

必要に応じて洗浄液の温度を確認しながらご使用ください。
お湯を入れて使用しても大丈夫ですか?
はい、お湯を入れてご使用いただけます。

あらかじめお湯を使用することで、洗浄液を短時間で適温まで上げることができます。

ただし、洗浄対象や洗浄剤に適した温度を超えないようご注意ください。
一般的な洗浄では40~60℃程度が推奨温度の目安です。
ヒーターを使用しなくても洗浄できますか?
はい、ヒーターを使用しなくても超音波洗浄は可能です。

ただし、油汚れ、切削油、グリース、カーボンなどは、洗浄液を加温することで洗浄効果が向上する場合があります。

洗浄対象や汚れの種類に応じて、ヒーター機能をご使用いただくことをおすすめします。
85℃で使用できますか?
85℃付近まで加熱することは可能ですが、長時間の高温運転はおすすめしておりません。

高温での連続使用は機器への負担が大きくなるほか、洗浄対象や洗浄剤によっては適さない場合があります。

一般的な洗浄では40~60℃程度が推奨温度の目安です。
汚れの種類や使用する洗浄剤に適した温度でご使用ください。
超音波洗浄に適した温度は何℃ですか?
汚れや洗浄剤によって異なりますが、一般的な目安は下記です。

・一般洗浄:30〜50℃
・油汚れ、切削油:40〜60℃
・カーボン、スラッジ:50〜70℃
・酵素系洗浄剤:40℃以下

高温にすれば必ず洗浄力が向上するわけではありません。
洗浄対象や洗浄剤に適した温度設定をおすすめします。
洗浄温度が高すぎるとどうなりますか?
洗浄温度を高く設定しても、必ずしも洗浄効果が向上するわけではありません。

高温では、洗浄対象や洗浄剤によっては性能の低下や材質への影響が生じる場合があります。

また、高温での長時間運転は機器への負担も大きくなります。

洗浄対象や使用する洗浄剤に適した温度でご使用いただくことをおすすめします。

電源・設置

アース(接地)は必要ですか?
卓上型で商品番号の末尾が「〇A」となっている商品以外は全てアース線付となっております。
アース線付きの商品につきましては、安全のため、アース(接地)を行ってご使用ください。

特に水を使用する機器のため、漏電防止および感電防止の観点から、適切な接地を推奨しております。

設置場所の電源設備については、電気工事業者へご確認ください。
延長コードは使用できますか?
延長コードはご使用いただけますが、機器の消費電力に対応した定格容量の製品をご使用ください。

容量不足の延長コードを使用すると、発熱や電圧降下の原因となる場合があります。特に消費電力の大きい機種ではご注意ください。

安全のため、できるだけ壁面コンセントから直接給電することをおすすめします。
屋外で使用できますか?
本製品は屋内での使用を前提としております。

雨水や直射日光の当たる場所、高温・多湿な場所での使用や保管は避けてください。
200V仕様にも対応していますか?
はい、200V仕様もご用意可能です。

価格は100V仕様と同じですので、ご注文時に100Vまたは200Vをご指定ください。

設置場所の電源環境が不明な場合はお気軽にご相談ください。
大型(2000W以上)の洗浄機はどのように電源を接続しますか?
2000Wを超える大型機(目安として78L以上)の場合、一般的なコンセントプラグではなく、ケースブレーカからの接続となります。

ケースブレーカは一般的な電気店で購入可能で、電気工事店に設置をご依頼いただけます。

導入前に設置環境をご相談いただければ、必要な電源仕様をご案内いたします。

メンテナンス・耐久性

洗浄力が弱いと感じる場合、どんな原因がありますか?
主な要因として、以下のようなものが考えられます。

・液温が低い、または汚れに適した温度になっていない
・洗浄剤の濃度が不足している
・洗浄液が劣化している
・水位が低すぎる、または洗浄物が十分に浸かっていない
・洗浄物を詰め込みすぎて超音波が届きにくい
・洗浄カゴや洗浄物がタンク底面に接触している
・振動子や発生器の経年劣化

一般洗浄では30〜50℃、油汚れでは40〜60℃程度が目安です。

性能確認にはアルミホイルテストが有効です。気になる場合はお気軽にご相談ください。
アルミホイルテストとは何ですか?
アルミホイルテストは、超音波が正常に発振しているか、洗浄ムラがないかを確認する簡易チェック方法です。

水を張ったタンク内にアルミホイルを吊るして短時間運転し、均一に細かな穴が開いていれば、超音波が発振している目安になります。

穴が一部に偏る、ほとんど開かない場合は、洗浄条件の見直しや機器点検をおすすめします。
洗浄槽はどのようにお手入れすればよいですか?
洗浄後は洗浄液を排水し、タンク内を水でよくすすいでください。

汚れが付着している場合は、柔らかい布やスポンジで清掃してください。

金属ブラシや研磨材の使用は、タンク表面を傷つける恐れがありますのでお控えください。
振動子や発振器の寿命はどれくらいですか?
使用頻度、運転時間、設置環境によって大きく異なります。

長期間ご使用いただくためには、適切な液位での運転、空運転を避けること、定期的な洗浄液交換などの日常メンテナンスが重要です。
長期間使用しない場合の保管方法を教えてください。
洗浄液を排水し、タンク内を十分に乾燥させてから保管してください。

湿気や直射日光を避け、屋内の乾燥した場所で保管してください。

長期間保管後に使用する際は、異常がないことを確認してから運転してください。
故障かなと思ったらどうすればいいですか?
まずは電源、ブレーカー、液位、設定内容をご確認ください。

洗浄力が弱い場合は、洗浄液・温度・洗浄剤・洗浄物の配置などもご確認ください。

改善しない場合は、機種名・症状・ご購入時期をご連絡ください。内容を確認のうえ、修理や点検についてご案内いたします。

高周波利用設備申請(電波法)

高周波利用設備申請は必要ですか?
日本国内では、50Wを超え、かつ10kHzを超える高周波電流を利用する設備は、電波法に基づき、設置前に総務大臣の許可(高周波利用設備申請)が必要です。

当店で取り扱っている超音波洗浄機はこの基準に該当するため、原則として申請が必要になります。

申請に必要な項目を記入した申請書の雛形をご用意しておりますので、ご希望の場合はお気軽にお申し付けください。

▶ 高周波利用設備の申請手続きについて もご覧ください。
高周波利用設備申請に型式指定はありますか?
当店取扱い製品には型式指定はございません。

申請はお客様ご自身で行っていただく必要があります。

申請に必要な項目を記入した申請書の雛形をご用意しておりますので、ご希望の場合はお気軽にお申し付けください。

▶ 高周波利用設備の申請手続きについて もご覧ください。
掲載内容は一般的な目安であり、実際の洗浄効果は使用条件によって異なります
洗浄対象の材質・形状・汚れの種類に応じて、最適な周波数・水温・洗浄剤・洗浄方法を選定することが重要です
ご不明な点や機種選びでお困りの場合は、お気軽にお問い合わせください